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『THANKS A LOT*』の本文サンプルです。

Touch

 マフィアに与していた青年の記憶。
 忘れられた名前と、今現在、そう呼ばれる様になった経緯。
 決して交わる事の無い赤と白。二人の想い。

「猫はあんまりだ。せめて人間の方にして呉れ。」

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 雰囲気重視な淡々とした思考追尾型一人称小説。


Nightbird

 或る日森に現れた変わりモノと少年の記憶。
 満月を背に、黒い羽根を持ち黒豹を従えて詠う影。
 見えない影を追う黒い影を、少年は亦追い掛けるのか。

「君が本当に会いたいと思った時に。」

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 起こった事実を語る傍観観察型三人称小説。


Kaleidoscope

 日々強くなる事を求める青年と其れを見守り手助けする師匠の記憶。
 砕け散る光の欠片、轟音と共に生まれる紅い華。
 生者の気配無き街を青年は駆け回り、最後は何を手に入れたのか。

「ホンマ容赦無い御人やわぁ……。」

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 主観と客観が入り交じる速度感を重視した様な三人称小説。


Syndrome

 寄宿学校の青年と其の友人の記憶。
 病的に赫を求める傍ら、青年の意識は薄れる。
 日常の一つ隣に何時も有る、非日常。

「…………変な夢……見た、気がする。」

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 出来事や自身の思考を別の処で考察する様な一人称小説。


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